韓国マスコミのIZ*ONE、PRODUCE48関連ニュース翻訳。
IZ*ONE 活動再開成功、Ment 本業に集中・・・奇形構造が残した宿題
2020年2月29日 10ASIA
CJエンターテインメント傘下の音楽チャンネルMnet”PRODUCE101″シリーズの不正事件を巡る批判が続く中、PRODUCE48で誕生したIZ*ONEとMnetが本来のポジションに戻った。
IZ*ONEは新曲が大ヒット、韓国内外で好成績を収め、Mnetは相次いで新番組を発表した。
IZ*ONEは2月17日、初のフルアルバム”BLOOM*IZ”を発売、新曲発表イベントを開催するなど大々的に活動再開を伝えた。
アイドルグループにとってフルアルバムはデビューから地道に続けてきた努力、グループの成長度と指向を表す音楽的評価の指標になるため、ミニアルバム以上の価値を持つ。
グループ結成から着実に活動を続け韓国はもちろん日本でもファンを増やしたIZ*ONEは自らを花に例え、ここまでの成長を糧に「満開に咲く」という意味を初のフルアルバムに込めた。
しかしIZ*ONEを生んだMent”PRODUCE101″シリーズの制作スタッフが視聴者投票の不正工作容疑で起訴され活動を全面中断、”BLOOM*IZ”は予定より3か月遅れてようやく日の目を見た。
当然ながらIZ*ONEの活動再開を巡り意見が割れた。PRODUCEシリーズは「視聴者の積極的な関与によってデビューメンバーを決定する」という主旨が根幹にある。
そのため不正事件は既に結成したグループの当為性さえも脅かす致命的な汚点となった。
IZ*ONEと共に活動を中断した”PRODUCEx101″で誕生したボーイズグループX1は所属事務所の利害対立により結局解散することになった。
一方IZ*ONEの活動を再開した。これはIZ*ONEに対するファンの高い支持に支えらたために可能だった。
“BLOOM*IZ”は予約ランキングから1位を記録し、活動再開に青信号がともったIZ*ONEは発売初日に18万枚、1週間で歴代ガールズグループ最高となる35万6,313枚の初動売上を記録した。
海外への波及力も大きかった。”BLOOM*IZ”は日本のオリコンチャート週間洋楽ランキング1位、リード曲”FIESTA”は中国最大の音楽プラットフォームQQ MUSICの韓国歌謡週間1位を記録した。
IZ*ONEの音楽番組出演を巡り、音楽ファンの間で甲論乙駁が繰り広げられたが、SBS MTV “THE SHOW”、MBC M “SHOW CHAMPION”、Mnet “エムカウントダウン”で1位を達成した。
活動再開に成功したIZ*ONEと同様に、Mnetも本業に集中する。
2月21日放送を開始した”私の中のバラード”を皮切りに”お前にヒップホップが分かるのか?”、”VOICE KOREA 2020″など音楽を素材にした番組を相次いで発表した。
不正事件を巡る騒動が続く昨年8月の放送にも関わらず高い話題性を記録した”QEENDOM”の続編も検討中だという。
Mnetは視聴者投票不正操作事件で地に落ちた信頼度を回復するためにイメージチェンジを図る。
幅広い視聴者層を引き寄せるために既存の素材に若干の変化を加えた。バラード、ヒップホップなどジャンルに幅を広げ、歌手だけでなく一般人も参加可能な競演番組から、K-POPアイドルが出演する番組まで音楽を媒介にした様々な選択が可能になった。
このように”PRODUCE101″不正事件による混乱は終息に向かいつつあるが、依然として根本的な問題に対する明快な回答は出ていない。
I.O.IからWANNA ONE、IZ*ONE、X1まで視聴者の熱狂的な支持が根本にある番組という特性上、PRODUCE101シリーズがK-POPを活性化を呼び起こしたという点は否定できない。
しかし誕生したグループの根本的存在理由まで揺り動かした不正事件は結果的に我々に多くの宿題を残した。
音楽界の新モデルになるという期待感が大きかったPRODUCE101シリーズだったが、結局自ら奇形構造の限界を表すことになった。
活動を再開したIZ*ONEにも不正事件に関する批判が常について回る事になった。グループ存続を巡り所属事務所の意見が対立する状況で解散を決定したX1のファンはCJ本社前でデモを起こし、X1存続を訴えた。これはX1への需要の高さを意味する。
PRODUCE101不正事件で、IZ*ONEとX1が活動再開と解散という相反する事例を作ったため、方向性を定める基準さえ曖昧になった。
Mnetは「当分の間、視聴者投票によるオーディション番組を制作しない」と表明した。
今年1月放送予定だったオーディション番組”10代歌手”は制作が中断した状態にある。
それ以外にも計画中のオーディション番組はない。
CJは約束した補償案と対策の進行状況も公開していない。
オーディション番組制作を自重しているが、波及力を考えると今後制作する可能性は濃厚だ。
また視聴者は監視し指摘し、誰も責任を取らない中で空虚な議論を続けなけれならないのだろうか。
投票に参加し心血を注いだ視聴者の労苦から目を背ける態度を改めると共に、音楽界の秩序を乱した責任を重く受け止め、再発防止のための自発的、積極的な構造改善が必要だ。
(翻訳終わり)
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