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プロデュース48

プロデュース48が韓国経済に教えた3つの突破口

日韓アイドルグループIZ*ONE (アイズワン) が誕生した韓国のオーディション番組Mnet”プロデュース48″関連ニュース翻訳

葛藤ではなく和合、世界が舞台、低成長でもチャンスはある

エコノミー朝鮮 2018年9月17日

去る8月31日晩、音楽番組チャンネルMnetで放送のアイドルオーディション番組”プロデュース48″の最終回。

96名の練習生の中から視聴者から最も票を集めた1位発表の直前、場内には緊張感が漂った。会場で順位発表を見守る歌・ダンス・ラップトレーナー、途中で脱落した練習生、観客全てが息を殺してプロデュース48の1位発表を待っていた。

韓国の13歳チャン・ウォニョン、そして日本で既に広く名を知られたHKT48所属宮脇咲良が最後まで競い合った。

カメラは日韓ふたつの国の練習生ふたりの顔を並べて捉え、緊張した表情をリアルに伝えた。

緊張感が漂う中、音楽が流れ1分ほど経過しただろうか?国民プロデューサー代表イ・スンギが「STAR SHIP チャン・ウォニョン練習生!」と叫んだ。チャン・ウォニョンは33万8,366を集め1位に輝いた。

プロデュース48最終回 最後まで勝ち抜いた12人

チャン・ウォニョンは自分の名前が呼ばれると大きな瞳を上げ、口を開いたまま凍り付いた。そんなチャン・ウォニョンを祝うために真っ先に近づいたのは宮脇咲良だった。

チャン・ウォニョンは彼女に抱かれたまましばらくの間、宮脇咲良の背を叩き頭を下げた。二人のどちらが日本人なのか、韓国人なのかは重要ではなかった。

2人を含め96名の中から生き残った12名の少女はアイドルグループ”IZ*ONE”(アイズワン)で日本と韓国で10月末に同時デビューする。

プロデュース48は日本の有名アイドルグループAKB48が、韓国でデビューするために”練習生”として参加するということだけで放送前から話題だった。

AKB48グループの人気投票システム”総選挙”で1位の松井珠理奈と3位の宮脇咲良ら人気の高いメンバーが”階級章を外して”韓国にやって来た。韓国からはこれまでと同様に様々な芸能事務所からアイドル練習生が参加した。

プロデュース48は特色が全く異なるふたつの国のアイドル産業の出会いだった。日本の韓流研究家桑畑優香は「韓国のアイドルは見るものを身動きできなくさせる完璧な歌とダンス、日本のアイドルは自然さと温かさが魅力」と評した。

K-POPアイドルはリズムを刀で切り裂くように正確に踊る”刀群舞”、日本のアイドルは積極的で可愛らしい愛嬌や温かいファンサービスを特徴とする。

このように異なる文化圏の10~20代の少女はプロデュース48というプロジェクトで2か月半を共に過ごした。

アン・ユジン チェ・イェナ 高橋朱里

政治・外交・歴史問題によって日本と韓国の感情的対立はいつにも増して激化している。日本は8月発行の防衛白書で竹島(韓国名称 独島)を「日本の領土」と14年間表記し、韓国政府は駐韓日本国防武官を国防省に呼び不快感を伝えた。

韓国では反日感情が、日本では嫌韓の声が続いている。

それにも関わらずK-POPの代表的な放送局CJ ENMは日本と手を握った。防弾少年団 (BTS)が全世界にファンを増やしK-POPを世界の舞台で紹介する今、韓国音楽産業はグローバル市場席巻を目標に休みなく進んでいる。

半導体の後、韓国経済は次世代成長動力の不在を心配する声が大きい。しかし低成長基調をあざ笑うかのようなK-POPは、再び「韓国は狭い」(キム・ギウンCJ ENM Mnet本部長)と輸出中心の成長を試みている。

プロデュース48で日本と韓国が”敵愾心”ではなく、「共に広い舞台に向かおう」という”フロンディア精神”を強調したのも同じ理由である。

エコノミー朝鮮は日韓共同ガールグループプロジェクト”プロデュース48″を「韓国経済に教えた3つの突破口」の観点から分析した。

韓国は狭い スタートからグローバルへ

プロデュース48は企画段階から日本、韓国、アジアを超えグローバル市場進出を目標に据えた。

キム・ギウン本部長は「全世界で人気を集めるガールグループを作ってみようと考えた」と語った。

「日韓の練習生を集め日韓同時にデビューする。日韓両国の限られた需要に満足せず、日韓全体と海外市場への進出を最初から念頭に置いている」と説明する。

韓国の音楽市場は5年連続拡大を続けている。韓国コンテンツ振興院の”2018年コンテンツ産業展望報告書”によると、昨年の音楽産業の売上額は5兆8,000億ウォンで前年比8.1%増加した。

特に全体の成長率よりも輸出成長率が高い点に注目する必要がある。

輸出額は5憶ドルで売上全体の10%に過ぎないが、輸出増加率は全体の増加率より2.5%高い10.6%に達した。

プロデュース48を制作したMnetは、今がK-POPアイドルが海外市場の門を破る好機と見ている。防弾少年団がアメリカのビルボードアルバムチャートで今年2度の1位を記録しK-POPの地位を変えているためだ。

ある大衆音楽評論家は「韓国内のアイドル産業はエリート体育システムをそのままエンターテインメント産業に移植したため動作原理は同じ。韓国が東アジア圏でアイドルを育成する最大の生産基地になった」と分析した。

プロデュース48最終回リハーサル

アイドル専門ウェブマガジン”アイドロジー”のミミョ編集長は「タイはニックン、ベムベムらタイ出身K-POPアイドル歌手の人気は、韓国で考えているよりも遥かに高い。東南アジアの一部国家では現地の歌手よりもK-POPアイドルを好んでいる」と語った。

桑畑優香は「日本で美容室に行った時、20歳ほどの女性美容師がK-POPファンで、ずっとプロデュース48の話をしていた。美容師が”K-POP練習生を見たくてプロデュース48を観始めたが、AKB48も悪くないと思った。”と語った。」と語った。

このように日本と韓国のアイドルがひとつになることで予想できなかった好評を得ることもあり、日韓両国をはじめ広い地域でファンを作り出せると専門家は分析する。

日本の最高プレイヤーと手を組む

キム・ギウン本部長は「日本はアジアで最大かつ整備された市場」と評した。CJ ENM関係者は「日本の音楽市場規模は世界2位。しかし現在K-POP歌手は日本市場の10分の1しか占有していない。」と語った。

ある音楽関係者は「9名のメンバー中3名が日本人のガールグループTWICEが日本で人気を集めているが、K-POPアイドルという印象より、日本のグループに韓国人と台湾人がいるという認識が強い。まだK-POPアイドルが日本市場でヘゲモニーを握ったことはない」と語った。

プロデュース48はこのような閉鎖的日本音楽市場を開拓するために日本最高のプレイヤーであり、日本最高の女性アイドルグループAKB48を生み出した芸能事務所AKSと手を握った。

これまで放送したプロデュース101シリーズとは異なり、プロデュース48ではAKB48所属芸能人を大挙参加させた。そしてプロデュース48で誕生したアイドルグループ”IZ*ONE”の日本での芸能活動を日本の有名アイドルプロデューサー秋元康に一任することにした。

AKSの総合プロデューサー秋元康はAKB48の創始者で、ファンがアイドルを育成することにやりがいを感じさせるビジネスモデル、すなわちプロデュースシリーズが追求する事の源流を作り出した人物。

秋元康

多くても10前後のメンバーで構成する韓国のアイドルグループとは異なり、AKB48グループは地域別姉妹グループNMB48(大阪)、HKT48(福岡)、SKE48(名古屋)などを合わせると構成員が約300名。

人数が多いため全員平等にチャンスがある訳ではないが、AKSは1年に1回”総選挙”という人気投票の1位から16位までのメンバーを集め新曲を発売する。

また秋元康はファンがCDを購入するとメンバーに会えるイベント”握手会”、専用放送チャンネルなどの独自のマーケティング戦略で忠誠心の強いファンを増やすことに成功した。

Mnetは強力な相棒AKSによって、プロデュース48の日本での関心度を引き上げた。韓国では”完成品”として日本市場に輸出するこれまでのK-POPアイドルとは異なり、プロデュース48からデビューするガールグループIZ*ONEは練習過程から日本に紹介することが出来た。プロデュース48はケーブルチャンネルBSスカパーで韓国と同時放送された。

またAKB48は専用音楽放送とバラエティ番組でテレビ出演するため、これらを活用すれば広報効果を高められるという期待もある。

葛藤よりも和合、名分よりも実利

プロデュース48が開始する前、世論は「日本と韓国の対決構図が繰り広げられるのではないのか?」と視線は厳しかった。実際に番組が始まると、日本人練習生と韓国人練習生を応援するファンの間に敵対的な発言が行き来することもあった。

放送初期にAKSが日本の右翼を支持しているという批判がインターネット上で拡散し「プロデュース48は観ない」という否定的な世論もあった。

しかしプロデュース48では練習生の国籍より”夢”と”目標”に向かう過程を集中的に描いた。CJ ENMとAKSは”グルーバルガールグループ育成”という番組の主旨を生かすために制作段階から「互いに政治的問題になるようなことは控えよう」という意図から、控えた方がよい発言の目録を作り交換した。

練習生もプロデュース48放送中は政治的発言をしないことを事前に約束した。

宮崎美穂 宮脇咲良 イ・チェヨン チャン・ウォニョン イ・ガウン 竹内美宥

視聴者も番組が進むにつれ、番組スタッフの趣旨に次第に賛同するようになった。言葉によるコミュニケーションは困難だが、日本人練習生を理解し助け、共に力を合わせた韓国人練習生(12位イ・チェヨンと8位カン・ヘウォンら)は多数の票を獲得しデビューに成功した。

泉千春西京大学国際ビジネス学部教授は「日本と韓国の練習生が共に過ごし、互いに言葉を教え合い練習する過程がとても印象的だった。彼女たちが互いの文化を学び相手のいい部分を吸収して行くという印象を受けた」と語った。

プロデュース48の事例からも分かるように、日本との円満な経済協力のためには「本質と目標への集中、そして実利が必要」と口をそろえる。

イ・チヒョンLG経済研究院主席研究委員は「日韓両国の国民の心中には反日、嫌韓感情が大きく、それがたびたび表面化すれば日韓両国間の経済協力は進展しない。日韓両国が互いに意志疎通し心を開いて、日韓の新規事業企画で得られる経済的チャンスを活かして欲しい」と語った。

(翻訳終わり)


記事中に出てくる桑畑優香

https://www.jypfan.club/produce48/out-bigeast/

このK-POPファンというのはこの女の事。K-POPファンというより反日K-POP信者と呼ぶ方が正確だろう。韓国人もこういう反日K-POP信者が日韓の葛藤を煽っていることに早く気が付いた方がいいんじゃないかと思う。まあ、無理だろうけどW